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独断と偏見で選んだ映画・DVDの感想・(似非)批評をしていくブログ
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キッズ・リターン
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シンジ(安藤政信)とマサル(金子賢)の2人は高校時代の友人。ヤクザに憧れるマサルはケンカに強くなろうとシンジを誘ってボクシングジムに入る。しかし、素質を認められたのはマサルではなく、ついでに入ったシンジの方であった。マサルはジムを飛び出し、ヤクザの世界へと足を踏み入れる。
それぞれの全く違う世界で、彼らは大人の醜さと彼ら自身の未熟さを思い知ることになる。その一方で、高校時代彼らにバカにされながら、漫才をやっていた同級生が着実に認められていく現実。シンジとマサルが2人でつるむシーンは、青年期の無意味さと切なさがあふれている。
北野武監督は6作目のこの作品で、安藤政信と金子 賢人の2人の新人俳優をこの世に送り出した。音楽監督は久石譲。


シンジ役のオーディションの時、北野監督は、芝居ではなく簡単な自己紹介を実施した。
監督自身「オレ、役者目指してます!」「オレやれます!」というタイプが大嫌いだそうで(なんか分からんでもない考え)、そういう人は容赦なく切っていったそう。
しかしそんな中で、声も小さく伏し目がちで「なんでここにいるんだろ」という、
自信がある無しの前にまず、自分が一体何やればいいのか分からない、という感じを漂わせた1人の青年に惹かれた。それが安藤政信だった。
仕事に就かないんだし、とりあえずスカウトされたから事務所に入っとけばいいかというノリで入り、その事務所に言われたからよく分からないオーディションも受けに来た。
彼は「シンジ」そのものだったのだ。
そんなわけで芝居というものを初めて今作でやることになった彼だったのだが、
映画「69~sixty nine~」での彼に注目してから、彼の今までの出演作をしらみつぶしに観てみようと決めた私は、この作品で完璧に彼の虜になった。
「安藤君がシンジになっていくということ」と「映画の中でシンジが変わっていくこと」がシンクロして、違和感がまるでない。それがあまりに自然なので、それを演技と呼べるのか分からないけれど、あの表情はあのときの彼にしか出来ないものだと思う。
北野映画は分かりにくいものが多いけれどこれはとってもストレートです。
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テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画



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