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独断と偏見で選んだ映画・DVDの感想・(似非)批評をしていくブログ
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ALWAYS 三丁目の夕日


昭和33年の東京。短気だが情の厚い則文(堤真一)が営む鈴木オートに、集団就職で六子(掘北真希)がやってきた。その鈴木オートの向かいで駄菓子屋をする茶川(吉岡秀隆)は、芥川賞の選考に残った経験がありながら、今は少年誌に冒険小説を投稿する日々。ある日茶川は、淡い思いを抱く飲み屋のおかみ、ヒロミ(小雪)に頼まれ、身寄りのない少年、淳之介(須賀健太)を預かることになる。シリーズの総発行部数が1400万部を記録する西岸良平のコミック「三丁目の夕日」を、「リターナー」の山崎貴監督が映像化。

これは、一人で観に行って来ました。
私は昭和59年生まれなのに、なんで、こんなに懐かしく、泣けるんだろうと思いました。
ベタだけど、繰り広げられる数々の温かい人間ドラマにはやっぱり涙。

まず言うべきはVFX(CG)の使い方がいい。
「最新の技術を駆使してます!」って全くでしゃばってない。自分があたかも「そこ」に居るような劇場でそんな感覚を覚えました。CG映画を嫌ったりはしない。SWとか大好きだし。
でも、未来とか異次元ワールドを作れることより「過去」を再現できることがこんなにも素敵だなんて。そう、この映画は、観ていてすごい目立つ出来事や人物というのが居ないから自然なのだろう。

役者さん達の演技が素晴らしい。皆、三丁目に生きている人たちでした。
茶川さんも、淳之介も、鈴木オート一家も、ヒロミさんも、アクマ先生も、氷屋さんもそう、皆に物語があって、全員が主役。
特に挙げて言うなら、元祖へタレ純くん…じゃなかった、吉岡さん演ずる茶川竜之介(この名は…)。彼は欠点だらけなのにケンカになったら「東大でてるんだぞ」とか言っちゃう性悪インテリ野郎ですが、吉岡さんが演ずることでとても愛すべき人に思えました。全力でやってくれている故でしょう。でもマジで突き飛ばされて、マジで転んでいるのは、かなり痛そうでした。

淳之介と一平の子役2人の演技もグッと来る。堤オヤジも最高なんだ。ぶちギレたら戸とか突き破っちゃうし。息子の頭たたくタイミングとか抜群。
それから、"いい人役"が定着している小日向文世さんですが、この映画では珍しく"悪者"でした。彼に淳之介が連れてかれるのは辛かった。その後茶川さんが部屋をめっちゃくちゃにするくらい乱れる様子にもっと苦しくなって、それから淳之介の手紙で茶川さんに負けないくらい泣いた。

薬師丸母さんのお守りも、サンタさんのくれた万年筆も、六ちゃんのお母さんの手紙も、もちろんラストも…とにかくね、「泣くように作られたエピソード」にはとことん泣かされました。でも嫌な気はしない。自然なことだから。日本人だったら…ヒトだったら、やっぱり胸が熱くなってしまうよ。
人間の根底にある愛情が、イヤらしくなく表現されているからこんなにも温かくなるのだと。

パソコンないとどうにかなっちゃいそうな私だけどさ、毎日お風呂に入らないなんてやっぱり嫌だと思っちゃう私だけどさ、でもあの「あたたかさ」がものすごく羨ましい。

「あたたかさ」以外にもう1つ。この作品で感じるものは「希望」でしょう。
鈴木オートの社長もいつか「ビルヂング」を建ててやると自らの成功を望み、茶川さんもまた小説家になることを強く夢みている。
この作品であたたかさを感じるとともに、それに浸るだけでなく、「前に進むこと」ということが希望であり、また現代に生きる自分たちにおいてもそれは変わらないはずだということで"ALWAYS"なんじゃないでしょうか。
で、その象徴が東京タワーのはずなんですが、予想に反してあまりスポット当たってなかったな…。
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

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